AI議事録ツール比較|小さな会社・個人事業主向け
議事録AIは「文字起こし」だけでなく、決定事項と担当タスクを会議後すぐ取り出せるかが重要です。
実験:同じ会議記録をChatGPT・Claude・Geminiに議事録化させてみた
結論:3つとも実用的な議事録を作れましたが、Claudeでは「決定事項・未決事項・ToDo」の分類にズレが出ました。文章が自然でも、会議で本当に決まったことかは人が確認する必要があります。
検証条件:同じ会議記録・同じ指示で初回出力を比較。追加指示・修正なし。※出力はモデル・時期・設定で変わる場合があります。
比較結果を見る ↓検証方法
架空の営業会議に、決定事項、担当者と期限のあるToDo、未決事項、数字・日付、雑談を混ぜました。さらに「見積もり取得は決定済みだが、外部デザイナーへの発注は未決定」という誤分類しやすい条件を入れています。
決定事項3件/ToDo 3件/未決事項4件。数字・日付を変えないこと、原文にない情報を足さないこと、コーヒーメーカーの雑談を除外することも確認しました。
3AIを正解データと照合
| 検証項目 | ChatGPT | Gemini | Claude |
|---|---|---|---|
| 本来の決定事項3件 | 3/3 | 3/3 | 2/3 |
| 本来のToDo 3件 | 3/3 | 3/3 | 3/3 |
| 担当者・期限 | 3/3 | 3/3 | 3/3 |
| 未決事項4件 | 4/4 | 内容として4/4 | 内容は把握 |
| 数字・日付の誤り | なし | なし | なし |
| 原文にない実績・数字の追加 | なし | なし | なし |
| 雑談の除外 | 成功 | 成功 | 成功 |
| 目立ったズレ | 正解データと一致 | 正解データとほぼ一致 | 未決事項を決定事項にも分類。問い合わせフォーム案を追加ToDo化 |
AIは決定事項・ToDo・期限の抽出までかなり行えます。一方で「検討する」「今回は決めない」といった発言の分類は、もっともらしい文章のままズレることがあります。議事録では文章表現より、決定/未決/担当/期限の確認を優先するのが安全です。
実際の初回出力
ChatGPT
■ 決定事項 ・サービス紹介資料の料金説明を1ページにまとめる。 ・A社への初回提案は佐藤さんが担当する。 ・次回の会議は10月7日15時から実施する。 ■ ToDo ・料金説明資料を1ページにまとめた修正版を作成/佐藤/9月30日 ・外部デザイナー2社から見積もりを取得/鈴木/10月3日 ・A社へ初回提案を送付/佐藤/10月5日 ■ 未決事項 ・外部デザイナーへ実際に依頼するかどうか。 ・現行の月額3万円を維持するか、月額5万円のプランを追加するか。 ・お問い合わせフォームのどの入力項目を削るか。 ・お問い合わせフォームの改善案を作成する担当者。
Gemini
■ 決定事項 ・サービス紹介資料の料金説明を1ページにまとめる。 ・A社への初回提案は佐藤さんが担当する。 ・次回の会議を10月7日15時から実施する。 ■ ToDo ・料金説明資料の修正版作成/佐藤/9月30日 ・デザイナー2社からの見積もり取得/鈴木/10月3日 ・A社への初回提案送付/佐藤/10月5日 ■ 未決事項 ・外部デザイナーへの発注(費用確認後に判断) ・サービス料金の変更 ・Webサイトのお問い合わせフォームの項目削減内容および改善案の作成担当者
Claude
■ 決定事項 ・新しいサービス紹介資料の料金説明ページは1ページにまとめる ・外部デザイナーへの依頼は費用確認後に判断する(今回は依頼しない) ・サービス料金プランは今回決定せず、次回会議で検討する ・次回会議は10月7日15時からとする ■ ToDo ・料金説明資料を1ページに修正/佐藤さん/9月30日 ・外部デザイナー2社から見積もりを取得/鈴木さん/10月3日 ・A社への初回提案を送付/佐藤さん/10月5日 ・問い合わせフォームの入力項目削減案を検討/担当者:未定/期限:未定(次回会議までに)
※読みやすさのため、各出力は主要部分を掲載しています。比較・判定はこの検証で得られた初回出力に基づきます。
人が最後に確認する4点
- 決定事項:「検討」「保留」が混ざっていないか
- ToDo:担当者と期限が原文どおりか
- 数字:金額・日付・件数が変わっていないか
- 推測:会議で言っていない情報が補完されていないか
最初に仕事を分解する
Zoom、Teams、Google Meet、Notionなど、普段の会議環境に近い候補から検討します。
- 対象業務を1つ選ぶ
- AIに渡す情報と、人が確認する基準を決める
- 時間・修正回数・ミスを記録して効果を見る
AIに任せやすいこと
下書き・要約・分類など、人が正解を確認できる作業から任せます。最終判断は人が行います。
人が確認すべきこと
録音・文字起こしの同意、固有名詞、決定事項の誤認識を人が確認します。
固有名詞・金額・日付・機密情報は、公開・送信前に確認します。
そのまま使える基本プロンプト
導入手順
まず1業務だけ試し、時間・修正回数・ミスを記録します。効果が出てから対象を増やします。
議事録の実証を、自分の業務で試すには
まずはこのページの手順を1件だけ試し、AIの出力を人が確認・修正する時間まで記録しましょう。継続して使うなら、入力してよい情報・確認担当・効果の測り方を決めておくと進めやすくなります。
使い方を体系的に学びたい場合
独学で試す方法に加えて、生成AIの業務活用を学ぶサービス「DMM 生成AI CAMP」も選択肢です。議事録専用のツールではありません。学習内容・料金・利用条件を確認し、自分の目的に合うか比較してください。
まとめ
1つの業務から試し、AIに任せる範囲と人が確認する範囲を決めて改善します。